宣教

2023年12月10日 04:47

2023.12.10 宣教「ヨハネの誕生」

聖書 ルカによる福音書1章57-80節  57-58節「さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。近所の人々や親類は主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った」とヨハネの誕生が記されています。近所の人や親類は喜び合ったと、当時のユダヤ人の家族関係、近所の関係が暖かく表現されています。喜びの原因は、主がエリサベトを大いに慈しみと憐れみをおかけになったことです。59節には「八日目に割礼」が施されます。ユダヤの習慣です、幼子が生まれると八日目に割礼を施します。ユダヤのこの習慣は神の契約のしるしで、神がアブラハムと契約を結んだことから、神がユダヤ民族と契約を結んでいるというしるしを、自分の
2023年12月03日 04:58

2023.12.3 宣教「マリアの賛歌」

聖書 ルカによる福音書1章39-56節  46-56節は「マリアの賛歌」です。その背景に旧約聖書のハンナの祈りがあります。ハンナはサムエルの母です。ハンナの祈りはサムエル記上2章1-10節ですが、その1節「ハンナは祈って言った。『主にあって、わたしの心は喜び、主にあってわたしは角を高く上げる。わたしは敵に対して口を大きく開き、御救いを喜び祝う』」と不妊のハンナが子供を宿して神を讃えました。マリアは、子供を宿さないはずの乙女が子供を宿しました。マリアの賛歌46-48節「そこでマリアは言った。わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。自分の低いこの主のはしためにも、目を留
2023年11月26日 04:19

2023.11.26 宣教「イエスの誕生の予告」

聖書 ルカによる福音書1章26-38節  28節「天使は、彼女のところに来て言った。『おめでとう、恵まれた方、主があなたと共におられる。』」天使ガブリエルが一人の乙女マリアに遣わされたときの言葉です。恵まれた方とはマリアが選ばれたことで、すべては神の恵みです。29節「マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ」とあります。「あなたは神から恵みを受けた」のだと、予想もしない祝福がマリアにやって来たのです。31節「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい」さらに神からの言葉が続きます。32-33節「その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神で
2023年11月19日 04:16

2023.11.19 宣教「来て、見なさい」

聖書 ヨハネによる福音書1章43-51節  43節に主イエスとフィリポの出会いがあり、45節にフィリポとナタナエルの出会いがあります。45節「フィリポはナタナエルに出会って言った。『わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子だ』」これは旧約聖書に記されている、来るべき救い主を指しています。フィリポには主イエスに出会った、その驚きと喜びがあります。次に、主イエスとナタナエルとの出会いですが、なぜか主イエスが前からナタナエルを知っておられたということは不思議です。だから驚いて、48節「ナタナエルが、『どうしてわたしを知っておられるのですか』
2023年11月12日 03:03

2023.11.12 宣教「何を求めているのか」

聖書 ヨハネによる福音書1章35-42節  洗礼者ヨハネが二人の弟子と一緒にいるところに、主イエスが歩いておられました。洗礼者ヨハネが、36節「見よ、神の子羊だ」と言ったので、二人の弟子はイエスに従っていきました。そこで主イエスは38節「イエスは振り返り、二人が従って来るのを見て、『何を求めているのか』と言われた。」これがヨハネ福音書に記されている最初の主イエスの言葉です。主イエスは、わたしこそ世の罪を担う神の小羊だとも、この世の光だともおっしゃらない。最初の言葉は「何を求めているのか」です。あなたは一体何を求め、だれを求めているのかと聞いてくださっています。39節には「彼らはついて行って、ど
2023年11月05日 03:20

2023.11.5 宣教「キリストにおいて」

聖書 テサロニケの信徒への手紙第一 5章16-18節  今朝は、先に召された諸兄姉を覚えた永眠者記念礼拝です。パウロが書いたこの短い手紙の中にある今朝のみ言葉は、私どもがキリスト者としての生き方を克明に教えています。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて神があなたがたに望んでおられることです。」この「キリスト・イエスにおいて」という言葉には、一切の問題の解決はキリストにあると言い表されています。パウロはキリストにあるということがなければ、私どもは信仰に堅く立って、いつも喜んでいくことができない、あるいは祈りと感謝をする思いをもっ
2023年10月29日 04:40

2023.10.29 宣教「神の小羊」

聖書 ヨハネによる福音書1章29-34節  32節~34節で、洗礼者ヨハネは「わたしは、”霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『”霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」と証しをしています。洗礼者ヨハネが、ナザレのイエスという若者に洗礼を施したとき、この神の声が聞こえ、聖霊の働くのを見ました。その時、ヨハネは嬉しかったと思います。洗礼者ヨハネのよ
2023年10月22日 04:42

2023.10.22 宣教「キリストの先駆者ヨハネ」

聖書 ヨハネによる福音書1章19-28節  バプテスマのヨハネがヨルダン川で洗礼を授ける運動を始めると、多くのユダヤ人がヨハネのもとへ引き寄せられてきました。それを見て祭司やレビ人たちは19節「あなたは、どなたですか」と尋ねました。バプテスマのヨハネは20節「わたしはメシアではない」と言い表しました。わたしは人を救うことはできませんと答えたのです。それでは「あなたはエリヤですか」と問われて「違う」と答え、「あなたは、あの預言者なのですか」と問われ、それも違うと答えました。旧約聖書の最後はマラキ書ですが、そのマラキ書3章23節には「見よ、わたしは大いなる恐るべき主の日が来る前に、預言者エリヤをあ
2023年10月15日 04:46

2023.10.15 宣教「キリストの恵みの証人」

聖書 ヨハネによる福音書1章9ー18節 バプテスマのヨハネは光ではなく光について証しをするために来た人です。9節「その光はまことの光で、世に来てすべての人を照らすのである」「まことの光」とは、自分の一生をかけて信頼できるものが真の光です。キリストは真の光で世に来てすべての人を照らすのであると書いています。すべての人を照らすとは、それを求めて来る人には誰であっても真理を示すということです。ところが、11節「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。」人は真の光を受け入れず、迫害さえしました。12-13節「しかし言は自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」
2023年10月08日 05:11

2023.10.8 宣教「光についての証人」

聖書 ハネによる福音書1章6-8節  6節「神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである」と、ここでバプテスマのヨハネが登場します。ロゴスなるお方と、バプテスマのヨハネという人の、これは無限と有限の対比です。バプテスマのヨハネは、神から遣わされた人であり、また使命を与えられている代理人です。旧約聖書の預言者たちが神の言葉をいただいて人々に伝えているのと同じです。バプテスマのヨハネはメシアの代理人として神から遣わされました。主イエスはバプテスマのヨハネのことを、「およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。」(マタイ11:11)と話されています。7節「彼は証しを

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