2023年11月12日 03:03
聖書 ヨハネによる福音書1章35-42節
洗礼者ヨハネが二人の弟子と一緒にいるところに、主イエスが歩いておられました。洗礼者ヨハネが、36節「見よ、神の子羊だ」と言ったので、二人の弟子はイエスに従っていきました。そこで主イエスは38節「イエスは振り返り、二人が従って来るのを見て、『何を求めているのか』と言われた。」これがヨハネ福音書に記されている最初の主イエスの言葉です。主イエスは、わたしこそ世の罪を担う神の小羊だとも、この世の光だともおっしゃらない。最初の言葉は「何を求めているのか」です。あなたは一体何を求め、だれを求めているのかと聞いてくださっています。39節には「彼らはついて行って、ど
2023年11月05日 03:20
聖書 テサロニケの信徒への手紙第一 5章16-18節
今朝は、先に召された諸兄姉を覚えた永眠者記念礼拝です。パウロが書いたこの短い手紙の中にある今朝のみ言葉は、私どもがキリスト者としての生き方を克明に教えています。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて神があなたがたに望んでおられることです。」この「キリスト・イエスにおいて」という言葉には、一切の問題の解決はキリストにあると言い表されています。パウロはキリストにあるということがなければ、私どもは信仰に堅く立って、いつも喜んでいくことができない、あるいは祈りと感謝をする思いをもっ
2023年10月29日 04:40
聖書 ヨハネによる福音書1章29-34節
32節~34節で、洗礼者ヨハネは「わたしは、”霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『”霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」と証しをしています。洗礼者ヨハネが、ナザレのイエスという若者に洗礼を施したとき、この神の声が聞こえ、聖霊の働くのを見ました。その時、ヨハネは嬉しかったと思います。洗礼者ヨハネのよ
2023年10月22日 04:42
聖書 ヨハネによる福音書1章19-28節
バプテスマのヨハネがヨルダン川で洗礼を授ける運動を始めると、多くのユダヤ人がヨハネのもとへ引き寄せられてきました。それを見て祭司やレビ人たちは19節「あなたは、どなたですか」と尋ねました。バプテスマのヨハネは20節「わたしはメシアではない」と言い表しました。わたしは人を救うことはできませんと答えたのです。それでは「あなたはエリヤですか」と問われて「違う」と答え、「あなたは、あの預言者なのですか」と問われ、それも違うと答えました。旧約聖書の最後はマラキ書ですが、そのマラキ書3章23節には「見よ、わたしは大いなる恐るべき主の日が来る前に、預言者エリヤをあ
2023年10月15日 04:46
聖書 ヨハネによる福音書1章9ー18節 バプテスマのヨハネは光ではなく光について証しをするために来た人です。9節「その光はまことの光で、世に来てすべての人を照らすのである」「まことの光」とは、自分の一生をかけて信頼できるものが真の光です。キリストは真の光で世に来てすべての人を照らすのであると書いています。すべての人を照らすとは、それを求めて来る人には誰であっても真理を示すということです。ところが、11節「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。」人は真の光を受け入れず、迫害さえしました。12-13節「しかし言は自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」
2023年10月08日 05:11
聖書 ハネによる福音書1章6-8節
6節「神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである」と、ここでバプテスマのヨハネが登場します。ロゴスなるお方と、バプテスマのヨハネという人の、これは無限と有限の対比です。バプテスマのヨハネは、神から遣わされた人であり、また使命を与えられている代理人です。旧約聖書の預言者たちが神の言葉をいただいて人々に伝えているのと同じです。バプテスマのヨハネはメシアの代理人として神から遣わされました。主イエスはバプテスマのヨハネのことを、「およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。」(マタイ11:11)と話されています。7節「彼は証しを
2023年10月01日 05:06
聖書 ヨハネによる福音書1章1-5節
今朝は水元教会創立29年の記念礼拝です。この29年間を神がこの水元の地で福音を伝える業を支え、導いてくださったことに感謝します。聖書の個所はヨハネ福音書の1章1-5節をもう一度取り上げました。5節「光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」今も、暗闇は光を理解することは出来ません。ここでの光とは真理のことです。そしてより具体的にはイエス・キリストのことです。暗闇というのは、この世の価値観であり、そしてそれを支配している悪魔のことです。そうしますと、この世の価値観にいる人は、光を理解できないということになります。今の世の中にも、聖書に出て来るよ
2023年09月24日 13:51
聖書 ヨハネによる福音書1章1-5節
今週からヨハネによる福音書を学びます。1章1節から2節「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。」この「初めに言があった。」という書き出しは、聖書の最初に出て来る創世記1章1節の「初めに神は天地を創造された」をイメージさせます。ところが、ヨハネは「創世記」より以前にさかのぼってイエスというお方の本質を伝えようとしています。「言」という字は原文のギリシア語では「ロゴス」です。ヨハネは、天地創造より以前に存在したお方として、神ではなくて「初めに言があった」というロゴスの存在を表現しています。この「言」とは誰のこと
2023年09月16日 14:21
聖書 ヨハネの手紙第一4章7-12節
先週でルカによる福音書を終え、次週からヨハネ福音書を取り上げたいと思います。そこで、ヨハネという人について確認します。ヨハネはローマの皇帝の時代に逮捕され有罪の判決を受け、パスモス島に流されました。その後、紀元96年に解放され、自由に身となりエルサレムに帰ることができました。しかし、すでに高齢となっていたので思い通りの活動ができなくなっていました。それでもイエスから受けた教えを多くの人に伝えていきました。十二使徒の中で一番長く生きた人であり95歳で亡くなったと言われています。晩年のヨハネは、会堂で礼拝を捧げる時も檀上に長く立って語ることもできず抱きかかえ
2023年09月10日 06:00
聖書 ルカによる福音書24章44-53節
復活の主イエスが、エマオで二人の弟子たちに姿を現すと、喜んだ二人の弟子たちは、その日のうちにエルサレムに戻りました。その夜、エルサレムでも、また主イエスは現れて、他の弟子たちにも聖書のみ言葉を説き明かしをしてくださったのです。44節「イエスは言われた。『わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。』」イエスは聖書を悟らせるために、弟子たちの心の目を開きました。旧約聖書が自分の生涯を預言していて、イエスが全部それを成就したと説明されました。48節と